今週から保護者面談が始まった。
5月に行われた進路説明会後に書かせた進路調査書を基に保護者面談を進めていくのだが、その進路調査書には①志望校、②高校卒業後の進路、③将来の夢・どんな人間になりたいか、の3つの質問がある。
ここで、最も重要なのは③の質問だ。
③の質問に対して、具体的な職業名を書ける生徒がいる。
しかし、書けない生徒もいる。
そもそも彼らは職業の種類を知らない。
その15歳の中3生たちに、今就きたい職業を決めさせるのは難しいことだとは思う。しかし、自分にはどんな適性があるんだろう?自分にはどんな職業が向いているんだろう?と想像することは大切。
自分で想像できないことは絶対に実現しない。
「自分はこうなりたい」と想像できれば、それを実現する可能性がある。やりたいことが思い浮かんだ時点で、その仕事に対する適性が生まれる。そして、想像する内容が具体的であればあるほど、適性が高まっていく。
これは何も職業だけではない。
「試合に勝ちたい」という想像よりも、「シュートを決めたい」や「ホームランを打ちたい」のほうが具体的に想像している。具体的な想像ができれば、それに対する解決策も具体的になる。「試合に勝ちたいんですがどうすればいいですか?」という質問より、「ホームランを打ちたいんですがどうすればいいですか?」のほうがアドバイスがしやすい。「試合に勝ちたいんですがどうすればいいですか?」のような漠然とした質問では答えようがない。
「成績を上げるにはどうしたらいいのか。」
ではあまりに漠然としていて、想像がうまく働かない。
しかし、
「数学のテストで平均点以上を取るにはどうしたらいいのか。」
「英語の現在完了をマスターするにはどんな勉強をしたらいいのか。」
などであれば、今何をするべきかが明確になる。つまり自己分析ができているということ。
漠然と考えているだけでは前には進めない。