続・西岐波進学教室ブログ

西岐波中生徒限定の学習塾

進路指導の難しさ

先週、保護者面談が終了し、今日から1学期期末テスト対策。

同時に中3生の生徒面談が始まる。生徒にも塾内のデータを見せながら生徒自身の率直な気持ちを聞く。

 

 

塾の仕事を大きく2つに分けると、「授業」と「進路指導」だろう。

そして、この進路指導というのは授業よりもはるかに難しい。

 

 

進路指導というのは、ただ単純に、生徒の学力に合っている高校探しではなく、

①生徒本人が希望する将来に合う高校であること。

②学力的に3年間無理なくついていける高校であること。

③親身になって指導してくれる高校であること。

④高校卒業後に、「行ってよかった」と思える高校であること。

大きくこの4点だろうと思う。

 

ただし、塾に生徒の志望校を決定する権利がないことは十分に承知している。生徒本人と保護者との意見が一致し、志望校が決定したのであれば、全力で応援する。

 

塾が進路指導においてできることは、

「この職業に就きたいなら、こういう道もある。」や「こういうことがしたいならば、A高校だけでなく、B高校でもやれる。」など、生徒の適性や将来を熟考し、選択肢を与えることだけ。

 

また、その与えた選択肢の中から、無理やり選ぶ必要もない。

 

塾を卒業し、遊びに来た生徒から「高校が楽しくない」という言葉を聞くと、あれだけ受験勉強を頑張っていたのに…と悲しい気持ちになるし、最悪、高校を辞めないでほしい。

 

逆に、第一志望校は残念な結果となり、第二志望校に入学した生徒が、意気揚々と成績表を持って来て、「先生!クラスで3番だった!!」なんて言葉を聞くと、「この子はこれでよかったんだ」と思える瞬間がしばしばある。中学生のころとはまったく違う卒業生。表情がまったくあの頃と違う。当然、学校が楽しいと言う。

 

 

ただ、受験生やその保護者の方々に理解してもらいたいのは、「高校3年間、また高校卒業後を見据えた進路のアドバイスをするのが本来の進路指導である」ということ。

合格させればそれでお終いとは考えていない。

 

この塾を、

「〇〇高校〇〇名 合格!」

なんて広告に載せるために上位高のみを狙わせる塾や合格実数稼ぎをするような腐った塾にするつもりは毛頭ないよ。