「今日はなぜか勉強する気がしない」「いつもと比べ集中力が続かない」
ということは、よくあることだろう。
社会人でも「会議中の上司の言葉が耳に入ってこない」「仕事が捗らない」なんてことは多々ある。
人がいつもならできていることができない日は何かにぶつかっている。
それを追求してみると、3つの要因が考えられる。
一つ目、「目的が定まっていない。」
何のために勉強しなければならないのか、なぜこのプロジェクトを成功させなければならないのか…。勉強や仕事でも達成しようとする目的や理由が明確でなければその目標を達成することは不可能だ。
次に「手段や方法がわかっていない。」
今、インターネットという便利なものがある限り、情報は豊富にしかも容易く手に入れることができる。勉強のやり方がわからないという質問は学校や塾の先生がいくらでもアドバイスできる。ただし、これが絶対に正しいという唯一の方法は存在しない。いろいろな方法や手段を試しながら自分に適したものを身につけるしかない。
そして、最後に「目的はわかっている。手段や方法もわかっている。しかし、できない。」これは「やる気がない」ということだ。
模倣することが得意な日本人は手段や方法は上手く見つけられる。しかし、自分で目標を設定することが苦手だという人は意外と多い。やる気がないことを分析してみると、目的がはっきりと定まっていないことが多い。
ダイエットを例に挙げてみると、「恋人が欲しいから痩せたい」という人と「恋人ができたから痩せたい」という人とでは痩せ方が違うらしい。いくら挑戦してもすぐに挫折してしまう人は、前者のように目的意識が曖昧だからだ。ダイエットの手段や方法はいくらでもある。継続すれば少しずつでも痩せられるはずだ。しかし、目的がぼやけてしまうとやる気も起こらない。しかし、後者のように目の前にはっきりとした目的があるならばそれに向かって邁進できる。
何も高い目標を設定する必要はない。前回のテストが50点だった生徒が90点を目標に設定するなど高い目標は高ければ高いほど抽象化されやすく、また挫折しやすい。