魚心あれば水心
(「相手が好意をもって応対するならば、こちらもそのように応対する用意がある」ということ)
先日、夕方に飛び込みで「入塾したいのですが、空きはありますか?」と保護者と女子生徒の親子2人での来塾があった。
問い合わせの内容は、「現在、中2生で東岐波中に通っているが、入塾できないか。」という主旨だったが、現在、中2生は満席。さらにキャンセル待ちが2名。そして当塾は西岐波中の生徒しかお預かりしない西岐波中専用塾なので、残念ながらお断りすることになった。
特筆すべきは、非常に丁寧な対応をされる保護者だったということ。
ふつうにお断りするだけなら1分もかからずに済むのだが、「塾探しのポイント」や「お勧めできない塾はどんな塾なのか」、またインターネットを使い、「この塾なら東岐波中からでも通える距離だし、空きがあるようですよ。授業料は○○円と書いてありますね。」など塾探しのお手伝いをしてあげた。
「こちらの塾に入塾するわけでもないのにここまでしていただいて本当にありがとうございます。」とこのやり取りにとても感謝された。
こちらとしては、せっかく来塾してもらったにも関わらず、お断りをしないといけないので申し訳ない気持ちだったが、逆に感謝されると塾探しのお手伝いをしてよかったと思うし、その子どもの女子生徒も最後に「ありがとうございました。」としっかり頭を下げて帰って行った。残念ながら指導することはできないが、このような生徒に来てほしいと思ったし、志望校に向けてがんばってほしいと思った。
入塾しないとわかっている方に「塾探しのポイント」などをアドバイスしたが、裏に隠されているモノなんて何もない。本当に「問い合わせをいただいているのに申し訳ない、何か一つでもお土産を」って感覚。
塾はモノを売っているわけではない。人と人とのつながりなんだなと改めて思い知った今日この頃。