入試が終わってもバタバタと慌ただしい日が続いています。
一昨日の入試が終わり、気が抜けたのでしょうか、一気に疲れが出てきましたが新年度の準備に少しずつ取りかかっています。
今日は公立中学校の卒業式。
「卒塾式」なんてものはなく、いつも授業で終わる。教えたいことが山ほどあるからだ。そして、今年もこのブログで卒業生たちにメッセージを残そうと思う。
If winter comes, can spring be far behind.
「冬来たりなば、春遠からじ」
イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節である。寒く厳しい冬が来たけれど、暖かい春がもうじきやってくるという意味。つまり、今は厳しく苦しい状況だが、諦めずに努力を続けていれば幸福はもうすぐということ。
この言葉の裏に隠されているものは、「苦しい状況時に努力を続けてこなかった者には成功は訪れず、努力していた者だけに成功を勝ち取る権利がある」ということではないだろうか。しかし、成功に近づけば近づくほど、苦しさも増してくる。困難が勝手に去って行くことはない。自分が困難から逃げているだけだ。その成功に対する執着心や忍耐力がなければいつまで経っても厳しい冬のままである。
成功は約束されるものではない。成功は偶然に訪れる。どんなに努力しても失敗することがある。しかし、成功している人は必ず努力している。努力している人だけが成功するチャンスを持っている。
成功は偶然だが、失敗は必然であり、失敗するのは理由がある。その失敗理由を自分なりに解釈し、自己分析できた人は次に成功するチャンスが待っている。
以前、中3生たちにこんな話をしたことがある。
一番いいのは、頑張って勝つこと。
次にいいのは、頑張って負けること。
その次にいいのは、頑張らないで負けること。
一番悪いのは、頑張らないで勝つこと。
まだまだ15歳。
これから冬と春は交互に、そして幾度となく訪れる。
自分に負けないようにどんなに厳しい冬でも乗り越えてほしい。
一般的にこの業界では3か月に1人は退塾者が出ると言われるが、今年の中3生は、退塾者は皆無。だれも塾を辞めなかった。こんな小さな塾にしっかりついてきてくれた。
みんな、卒業おめでとう。
そして、塾に来てくれてありがとう。