昔、福岡市に住んでいたころ、天神イムズ(現在は閉館)というショッピングビルによく足を運ばせた。
金色で八角柱の派手派手しい建物だが、外観もさることながら、内部が大きな吹き抜けになっている。他階のフロアが見えるので、ある階で買い物が終わったとしても、「もう1階上まで行ってみようかな」という気になる。他階の店舗が見える仕組みになっていなければ、必要なものを買った時点で帰っていただろう。
仕事でも勉強でも少し次にやるべきことが見えていたら、楽に行動することができる。一つの仕事を終える前に、次の仕事にある程度の目途をつけておく。次の仕事が見えないまま一つの仕事を終えると次の立ち上がりは行動が重々しくなり、大きなエネルギーが必要になる。しかし、前の仕事のとき、次の準備が少しでも進んでいれば、そのまま余力を利用してすんなりと行動することができる。
中間・期末テスト週間でもその日の勉強計画が無事に終わったからといって、勉強を止めるのではなく、次の日にやろうとしていた勉強に少し取りかかっておく。こうすることで次の日の勉強が取りかかりやすくなる。
「もう少し頑張ってみよう」
仕事、勉強、スポーツ、いろんな世界で「もう少し頑張ってみよう」という気持ちが大きな成長につながる。たとえば野球で「毎日100本の素振りをする」と自分自身に課したとする。100本素振りをした後にもう100本やろうと思うと挫折する。しかし、あと10本、あと10本と続けていくうちに100本達成することがある。
この「あと10本」が大きく成長させるのだと思う。
今日の勉強と明日の勉強を区切らずに、今日のうちに明日の勉強を少しでもいいから進めておく。これを繰り返すことで自分の行動力も上がる。