マンネリを打破するために毎年指導方法や教材に改良を重ねている。今日はその教材の改良例を示したいと思う。
中2英語 「接続詞」 空欄補充問題(問題の一部を抜粋)
A
①私が家に帰ったとき、私の兄はテレビを見ていた。
( ア ) I came home, my brother ( イ ) watching TV.
②私が福岡に行ったとき、たくさんの友達に会った。
I saw many friends ( ウ ) I ( エ ) to Fukuoka.
(ア When ) (イ was ) (ウ when ) (エ went )
B
①私が家に帰ったとき、私の兄はテレビを見ていた。
(ア When ) I came home, my brother (イ was ) watching TV.
②私が福岡に行ったとき、たくさんの友達に会った。
I saw many friends (ウ when ) I (エ went ) to Fukuoka.
上記のAとBの違いは、解答欄を別に設けているかどうかの違い。
たったこれだけの違いだが、Bのほうが圧倒的に解くスピードが速くなる。
また、今回は接続詞の問題だが、【接続詞+主語+動詞】の語順や文全体の構造を把握するにはBのほうがわかりやすく、答え合わせの解説もしやすい。
また、「接続詞」という単元は整序作文問題が多用されるが、
A ふつう
あなたが私に電話したとき、私は宿題をしていました。
( doing / called / I / you / my / me / when / homework / was / , ).
When you called me, I was doing my homework.
B 簡単
あなたが私に電話したとき、私は宿題をしていました。
( me / you / when / called / , ) I was doing my homework.
When you called me, I was doing my homework.
また、【接続詞+主語+動詞】を強調した上で、
C 簡単
あなたが私に電話したとき、私は宿題をしていました。
( I / you / was / called / my / me / doing / when / homework / , ).
When you called me, I was doing my homework.
主語に 、動詞を太字にすることで、学力の低い生徒にとっては正答率が上がる。
上記のように、その年の生徒たちの学力に応じて、問題を変更する。
こうすることで、英語が苦手な生徒でも多少なりともできた感が経験でき、苦手意識を払拭できるのではないかと思う。
ちょっとした問題の改良により、英語が嫌いな生徒から授業中に「できた!」という声が聞けるのはこちらとしてもモチベーションが上がる。