続・西岐波進学教室ブログ

西岐波中生徒限定の学習塾

中3対象作文講座

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今日で夏休みの前半が終了です。

 

さて、昨日は毎年恒例の中3対象の作文講座1日目(解説編)。

今年は9:00~12:00、13:00~16:00と2つの時間帯を設けました。

今日も午前と午後の部に分けますが、今日は2日目、実践編です。

 

 

昨日の解説編では原稿用紙の使い方、敬語や正しい文法表現など基本的なことから書き出しのテクニックや読み手の興味を引く文のコツなど応用的なところまで教えました。

 

 

作文はよくその生徒の独創力と比較されがちですが、これは違います。他の生徒と比べ突飛な文章を書けばよいというものではありません。

与えられた条件(課題)を理解し、(読解力)

その情報を文として組み立て、(記述力)

面識のない採点者にわかりやすく説明できるか、(伝達力)

この3点が作文力に集約されています。

 

最後に書いた伝達力ですが、家族や友人、学校の先生が読むならば、「あ~、あのことね。」というように読み手が文章を想像することが可能です。でも、入試の作文では、読み手(採点者)と受験生は知り合いではないのです。

 

面識のない読み手(採点者)に自分の意見や考え方を上手く伝えられるか。また、比喩や擬人法、擬音語や擬態語を使い、文章だけでどれだけ読み手にわかりやすく伝えられるか。これが「伝達力」なのです。

 

 

今日の作文講座2日目は実践編として。時間を計って作文を書いてもらい、添削して返却します。生徒たちがどんな作文を書くか楽しみですが、作文の苦手な生徒に多いパターンを書いてみます。

(例として、「中学校の思い出」が課題だったすると、)

①あれこれ思い出のイベントを出しすぎる。

→「運動会」「修学旅行」「文化祭」「部活動」など文中にいろいろイベントが登場し、結局何がいちばん言いたいのかがわからない。

②体験談を文章にできない。

→たとえば、中学校の思い出として、「修学旅行」挙げたとする。でもその修学旅行の何がおもしろかったのか、何が印象に残っているのかが書けない。

③文章が長い。

→修学旅行の道中、行った先々での出来事、宿泊先での出来事などたくさんのことを詰め込みすぎて、何が言いたいのかわからなくなる。①と同様。

④主語を省略してしまう。

→作文は会話ではない。「これ」や「あれ」などを多用し、文が読みづらくなる。

まだ、他にも「前半と後半が矛盾している」、「話し言葉を平気で使っている」、「結論が明確ではない」なども挙げられます。

 

 

勉強もスポーツもいっしょ。「聞くだけ」、「見るだけ」では上達しません。何度も自分で体験してみて初めて上手くなります。

 

 

【小学生のお子さんを持つ保護者の方々へ】

よく作文や読書感想文などで「何でもいいから書いてみたら?」という声掛けがありますが、これはアドバイスにはなっていません。作文が苦手な生徒は「何でもいいことが書けない」のです。まずは、「自分が○○(主人公)だったらどうする?」と問いかけてみましょう。主人公の○○はこのときこんな行動をした、こんなことを言った。じゃあ、あなただったらどうする?という具合に。そして、主人公の名前を主語として、「○○は~な性格です。」と主人公の性格を捉えさせ、「なぜそのような性格だと思ったのか」、「自分と比べて主人公はどうなのか」など文に肉付けしていくとあっという間に書けると思います。